5/24/2014

我が子


5月13日朝、元気な女の子を無事に出産しました。

途中、胎児が低体重気味で入院となったけれど、
その後V字回復をみせ、
予定日を3日超えて、2,760gという一安心なサイズで生まれてきてくれました。

出産の2日前の夜中から、
前駆陣痛という不規則な間隔で襲ってくるプレ陣痛が始まった。
果たしてこれが陣痛ってやつなのか?
なかなかに痛いけど、我慢できなくもない、
でも波のように繰り返しやってくる。

翌日、病院に電話するも「もうしばらく様子を見ましょうか。」と。
痛みをこらえつつも、痛みが来る時間を計り、
来日した相方さんと近所を散歩したりと余裕があった。

翌々日の早朝、いよいよ痛みが10分間隔を切るようになり、
言葉を発せないくらいの痛さとなり、たまらず病院へ電話。
とりあえず外来で診ましょうとのことで病院へ。

この時点で子宮口は2cm開いており、そのまま入院。
本格的な陣痛の幕開け。
ここから壮絶24時間の陣痛が始まった。

想像をはるかに超えた痛さ。
ただただ、痛みが逃げていくのを必死で耐え、
痛みを増してやって来る次の波を静かに待つ。

まだまだ子宮口は2cmのまま。
痛みの感覚は10分を超えたり縮まったりの繰り返し。
入浴指示が出てお風呂へ入ったり、
分娩室が並ぶ病棟を歩き回ったりして陣痛を促す。
勿論、その間も痛みは繰り返し襲ってくる。

誰かの叫び声が分娩室から漏れ聞こえる。
ううう…すごい…。
私もそうなるの?と怖じけづく。

お昼を過ぎ、ようやく午後になり、やっと夜が来る。
とても長い長い夜。
時計を見ても、まだ2時、3時、4時…
一体いつまで続くの?
いつ終わりが来るの?
もう耐えられない。
相方さんにしがみついて泣く。
陣痛の度に、寝ずに腰や背中をさすってくれ、
私の吐く暴言に耐えてくれた。

6時を過ぎた頃、いよいよ陣痛が3分程の間隔になり、
凄まじい痛みに体が震えだした。
でも子宮口4cmと言われると、ようやくここまで来た!と嬉しく思った。

分娩台に必死でよじ登ると、

体が焼けるような痛さと共に、
赤ちゃんの頭が出てきそうな感覚に襲われる。

叫び狂う。

一気に子宮口全開となり、
ここからはもう筆舌に尽くし難い壮絶なラスト。

そして、本当に自分の体から赤ちゃんが生まれた。
言葉にならない感覚。
横を見ると相方さんが涙していた。
弱々しくもしっかり聞こえる赤ちゃんの泣き声。
ああ、やっと終わった…。

しばらくして、助産師さんが「我が子だよ〜」と言いながら、
赤ちゃんを胸元に抱かせてくれた。

我が子。
初めて込み上げてくる何とも言えない感情に包まれる。

「我が子」かぁ。



我が子