1/10/2013

放射線治療1週目と高額療養費

方向音痴のせいか、迷路のような古い総合病院のせいか、
リニアック室への道順を忘れ、軽く迷子となる。

時間通りに呼ばれ、着替えを済ませて間抜けな格好となる。
消えかけた線は描き足され、
あれこれ機械が動いた後に、どうやら始まった。

そして、ただ機械だけが静かに動き、
深呼吸や息を止めることもなく、うんともすんとも変化はないまま、
5分も経たないうちにどうやら終わった。

こうして、既に2Gy(グレイ)被爆したようだ。(1Gy=1Svシーベルト)
これを25回、5週にわたり合計50Gy照射する。

マジックで線引きされた日、ちょっと調べてみてた。
部分的に、DNAが修復するのを待ちながら少量ずつ分割して照射する分には
許容範囲であり、ガン細胞を死滅に追いやるベネフィットの方を採る。
しかし、一度に4Gy~の放射線を全身に浴びると、大半が死に至るらしい。

そう考えると、50Gyという総線量が恐ろしくなった。
うまいこと効いてくれないとホント困るよね。

今週は、婦人科と脳神経外科も受診。

婦人科は、ホルモン治療を受けるにあたり、
子宮ガンのリスクも上がるそうで、念のため現状チェックということでガン検診。

婦人科の先生は、若い男性医師で、諸々つらかった。
そして、何より痛い!
出血もあって、今夜のお風呂は控えるようにとのこと。
検診には、念のためナプキン持参がいいかも。偶然持ってて助かった。
結果は2週間後。この待機時間が何より体に悪い。

脳外科は、例の「脳足りん」検査のため。
2時間は待った。人気の先生なのかな。
外来は週1のみで、あとは手術だって。やっぱり脳の手術は時間がかかるんだろうな。
気難しい感じを想像してたら、真逆で物腰が柔らかくて感じの良い先生。
やっぱりMRIをすることになった。予約は結構先までいっぱいで月末に。

この2つの受診は、先月にでもするつもりだったんだけど、
今度はもう失敗しないように、高額療養費を復習していた。

先月は、「入院」で限度額が適用されてその分支払ったけど、
「外来」は別計算なので、全て3割負担。
でも、先月の外科外来は2回のみで、いずれも数百円程度。
これに婦人科や脳外科分を加えたとしても、
到底、限度額まで届かないだろうと推測。

今月であれば、放射線科だけで「外来」の限度額を超えるだろうから、
婦人科と脳外科を加えても、限度額以上の支払いは不要となる。
脳外科は高額なMRIがある分、とても助かる。
ひと月の医療費が、限度額にすれすれ届かない中途半端な額が一番痛いからね。

更に、高額療養費が適用されて4ヶ月目以降は、限度額の上限が下がる。
ということは、私の場合、
11月は、「入院」が月をまたいで痛い目にあったけど、
そのため、11月、12月、1月といずれも限度額適用されているから、
4ヶ月目以降に当たる来月2月の医療費は、限度額の上限が下がるのかな。

いずれにせよ、世界に誇る日本の国民皆保険制度にかなり助けられている。
社会に恩返しせねば。

先日の朝刊に、高額療養費の限度額見直しの記事が。
毎月の限度額の引き下げや年間限度額の導入を検討中とのこと。
未だ財源の確保が問題だけど、これで治療を諦めずに救われる命が確実にあると思う。

No comments:

Post a Comment