午前中入院手続きを済ませるも、看護師長に昼食は外食したいと早速我儘を申し出、
検査時間には必ず戻るという約束をして、病院食は夕食からにしてもらった。
相方の日本滞在が残り僅かなため。
午後は、リンパ節転移の有無を確認すべく術中に実施される、
センチネルリンパ節生検に必要な、アイソトープという薬を左乳房に注射した。
麻酔もしたけど、かなり痛い。
この薬に加え、更に術中色素を注射する併用法を用いて、
これらを目印にセンチネルリンパ節を探し、
術中迅速診断にて転移の有無を確認するとのこと。
なんとしても、リンパ節転移は免れたい。
手術の担当医(主治医)は、
外来の先生とは別の先生になると以前より説明は受けていたけど、
手術前夜に初対面とは、気持ち的についていけるか心配だった。
チーム医療をしている病院だから、当然、情報はきちんと共有されているはずだけど、
手術前夜という至極ナイーブな時に、もしも私のシックスセンスがNOと感じる先生だったら、
このギリギリな場面でどうすりゃいいんだろう、とだいぶ不安になっていた。
左乳房への術前マーカーのために、超音波室に入り、
そんな気持ちで先生を待っていたら、第一印象は悪くない先生が入って来た。
最初の印象というのは、後々も変わらない事が多い気がする。
軽く挨拶をして、エコーで敵の大きさと位置を確認。
寝た姿勢と起き上った姿勢で何度も確認しながら、丁寧にマジックでマーキングされていく。
その後、相方と母親も同席して、手術の最終説明がなされる。
手術方法の説明のみがなされるのかと思っていたら、
乳がんとは?というだいぶ始めの部分から親切丁寧に説明を開始してくれ、
写真や絵を描きながら、たっぷり2時間かけて話をしてくれた。
途中、横で母親が少し泣いてたけど、先生の説明は相方もよく理解できたそうだ。
とりあえずは、乳房温存で実施することになったけど、
切除断面のガン取り残しを術中迅速判断にて調べ、
追加切除が必要となった場合は追加切除、更に切除が必要となった場合は、
全摘に切り替えて、敵を打倒することで了承し、同意書へサインをした。
温存と言っても、どれだけ綺麗に残せるかどうかは、
敵の顔つきと先生の腕前次第ということか。
兎にも角にも、信頼できる良さそうな先生で安心した。
4人部屋では、2名の乳ガン先輩と同室。
1人は2日前に右乳房全摘したAさんと、
もう1人は10年前に全摘後、脳と肺に遠隔転移し、抗がん剤治療を受けているBさん。
2人とも元気で、消灯時間まで話が止まらない。主にガン話で盛り上がる。
Bさんは、32歳の時に乳ガンが見つかったそうで、
術後10年以上何もなかったとのこと。
術後10年以上何もなかったとのこと。
その話を聞いて、自分の発病年齢と10年後を重ねて考えずにはいられなかった。
そんな調子と不眠体質のため、明日のために眠剤を処方してもらった。
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